なぜチーズビジネスをしているのか
「論語と算盤」
のように、言葉の組み合わせでいかにも経営者らしいタイトルを付けて書いてみようと思ったけれども、一気に牧歌的になってしまいました。。。
チーズと経営。
なぜ、酪農系の勉強もしておらず、親族に酪農関係の仕事をしている者がいないのに、チーズを作り、チーズを使った飲食店の経営を始めたのか。
ただ、メディア向けのインタビューではなかなかうまく説明することができなかったり、本心が伝わらない部分がありました。
チーズが好きだから、といえばそれまでなのですが私には想いが有ります。
私の想い
それはチーズという媒体を通して「価値を生み出し世の中を少しでも良くしたい」という想いいです。
何をおおげさな、チーズごとき(チーズLoversの皆さま すみません。。)でという声も聞こえてきそうですが。
最近、元LINEの森川さんの著書「シンプルに考える」を拝読しました。
会社はなんのためにあるか?僕の答えはシンプルです。世の中に価値を提供するためにある。これがすべてです。もちろん、利益も大切です。利益が出なければ会社を存続させることはできません。しかし、利益が出るか出ないかは結果論にすぎない。価値を提供すれば、その結果として自然と利益はついてくるのです。
俺の〜という押し付けでもなく、利益だけを追求するのでもなく。
会社を成長させるため、スタッフが幸せになるためには利益が必要なのは言うまでもありませんが、利益が目的になってはならない。
皆が笑顔になるような価値を生み出す。
出来たてチーズの美味しさをより多くの方に味わっていただくことで、新しい体験、感覚を体験し、カルチャーが出来てほしい。食生活が少しでも豊かになってほしい。
他にも生きているからには、社会に貢献できればとも考えています。
10年ほど前から卒論で酪農のことを調べている際に酪農家が減少傾向になっていることを知りました。後出しになってしまいそうですが、そういった面からも社会貢献できればと考えています。
新しい価値を生む
話は変わって、司馬遼太郎の小説が大好きで、そこには登場人物の葛藤やリーダーとしてのあり方、失敗が書いてあるだけでなく、男のロマンがあるからに違いありません。
有名な教科書に載っているような志士の他にも、
不利な状況でありながらも、藩のために忠誠を尽くした河井継之助。
軍事家として長州を導いた大村益次郎。
幕末に生きた侍たちは、各々の思想を持って行動していた。「日本を良くしたい」「新しい国をつくりたい」という想いがあったのだと思います。
Soup Stock Tokyoなどを手がける株式会社スマイルズの社長・遠山さんがスープを通して「世の中の体温をあげる」と言われていますがまさにこれです。
私も価値を生み続けていきたい。社会、人々のライフをより豊かにしていきたい。
そういった想いで今後も経営してまいります。
そして論語と算盤ではないですが、倫理をしっかりと持ち、社会に貢献・還元できるようにしていきたい。
もちろんチーズ大好きです。
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