ライフネット生命の社長の出口さんの著書です。副社長の岩瀬さんの著書はほとんど読んでおり、このブログでも何冊か取り上げているのですが、社長の出口さんの著書は読んだことがありませんでした。
ライフネット生命は既存の保険業界の常識を破り、従来よりも圧倒的に安い価格で保険商品を提供することに成功しました。
その社長の思考法について書かれた著書であり、その思考法を強固なものにするために旅と読書をお勧めしています。
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サブタイトルにこうあります。
ビジネスマンは「旅」と「読書」で学びなさい!
目の前に何か解決すべき問題が生じたとき、「人類の歴史ではどうなっていただろうか」「世界の国々ではどうだろうか」と視点を大きく変えてみます。そこから導きだされるこたえがは、コロコロと変わる社会常識に流されることなく、長い目、広い目で判断した正しい答えになることが多いのです。
まず、なぜ旅と読書が必要なのかということについて引用しました。
旅や読書といったインプットの量を増やしていく。
ビジネスマンであれば経営者であれ従業員であれそのインプットをビジネスへと活かしていかなければなりません。
旅や読書といったインプットの量を増やしていく。
ビジネスマンであれば経営者であれ従業員であれそのインプットをビジネスへと活かしていかなければなりません。
〈ビジネスについて〉
数字、ファクト、ロジック
ビジネスの判断を誤らないための大切な視点がこの3つだと述べています。
整合性はとれているか
岩瀬さんのセミナーでもお聞きしたのですが、ライフネット生命は保険用のパンフレットなどを作らなかった。インターネットができない方には申し訳ないのだけども、お断りをした。
ここで、ある消費者の方から「私も保険に加入したいけど、パソコンがないから販売担当者を寄こしてください」と電話があったとします。
もし「お客様第一」だからと言って、現時点でこのご要望にお応えしたら、ライフネット生命のビジネスモデルは、整合性がとれなくなります。販売担当者に人件費をかけ、立派な商品パンフレットを大量に印刷すれば、その分のコストは保険料に上乗せしなくてはなりません。(p34)仕事をしていると、色々と矛盾や予想外のトラブルも出てきます。その際に、数字などを確認の上、整合性がとれているかということを、自分の判断基準にしていきたいと思います。
〈旅について〉
歴史と地理を勉強しなさい
アメリカの元国防長官を務めたキッシンジャー博士の言葉を引用しています。
世界にはいろんな人がいる。すべての人が生まれた土地と先祖のことを誇りに思っている。そういった人たちを理解するためには彼らの土地と先祖のことを知る必要がある。そして、彼らと対話を重ねなければ、世界の問題は何一つ解決することはできないのだ。そこで私は若い人たちに言いたい。暇があれば歴史(彼らの先祖のこと)と地理(彼らの生まれた土地のこと)を勉強しなさい。それからできるだけ世界を歩いてみなさい。(p138)
話がとびますが、私が司馬遼太郎の著書をこよなく愛するのも、彼自身が歩き、現地の人の方言やら風習や手紙から、当時の人々の思考や行動を紐解き、まるでそこにいるかのように描き上げているからです。
そうやって足を使って書き上げられた本から学んだあとに、実際にその土地を訪れてみると「あぁ、この場所は、この地名は」と感慨深いものがあります。
〈読書について〉
花には香り、本には毒を
このフレーズは現代思潮社の広告コピーとのことですが、本にはすぐ内容を忘れるようなものではなく、いつまでも自分の中にの毒を残しているものでなければならないとも述べています。
インプットの量が増えれば日々の判断に必要な数字やロジックなどの精度は上がって行きます。
これらを踏まえて、仕事で成果をあげるためには自分でルールを作ることが必要であるとも説いています。
出口さんのルールとは、「誘わられたら断らない」とのことです。そのルールを守ったことで、仕事をつなげたこともあり、ライフネット生命もそうして生まれたとも述べています。
他にもおすすめの国や地域、おすすめの本なども書かれています。
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