20150822

チーズ職人とは その名

チーズ職人とは、という心構えの文は私にはまだかけません。


まだまだ日々苦闘しており、その極みに達していないからです。


今回書きたいのは「チーズ職人」という名についてです。
なんだか、髭面で頑固で、乳香るそんなイメージがしませんか?



イメージ。一時期職人らしく髭面をしてみましたがなんだか汚かった。。。

チーズを作りたいといってチャレンジする若い人がでてこないと、なかなか日本にチーズは広まっていかないと考えています。


私たちの店の話で言うと、オープン当初から求人しているもののなかなかチーズ職人になってやろうという人が現れません。


これは少しだけれどもこの名に一因があるのではないのではないかと。
(他にももちろん要因はあるし、北海道でチーズ工房学んでいる人はたくさんいます。)


Cheese〜(CraftmanとかArtisan)ではなくて4文字程度でバシッと覚えやすい名前が広まればもっと門戸が開けるはず。


バリスタがコーヒー職人のままだったら、あんなにもイケメンが働いていないはず。
ピッツァイオーロがピッツァ職人のままだったら、みんなもっと頑固なはずで、ナポリピッツァがこれほど普及していないはず。


と半ば強引な仮説のもと、悔しいのでちょっと調べてみました。

調査


今回googleで単語を調べ、検索ヒット数で比較してみました。

“バリスタ”


あれ、思ったよりも少ない。

バリスタって兵器だったり、電子回路の用語でも使われるし、
コーヒーマシンのブランド名でも使われている。
それでその単語を排除して検索したが、変わらず。?



これには先ほどの兵器などの他の意味が
入ってしまっているので違うけれども参考までに。


“ソムリエ”


調べると野菜ソムリエやみそソムリエ..etc.、
入ってしまったのでワインに限定してもやはりすごい検索数。

さすが、世界中の職業


“ピッツァ職人(ピッツァイオーロ)”


やはりピザって言葉が日本では浸透していることがわかりました。




ピザ職人の1/10ほど。まだまだ知名度は低い。
(あとお店の名前も混在してしまっていますの)

ソムリエの半分程度。
イタリア語だけだけどピッツァが世界中にあるからでしょう。

“チーズ職人”


うわ、おもったよりありますね。
大検討、チーズ職人。



結果


調べてみると、やはりソムリエがダントツ多い。
そして思ったよりもチーズ職人の検索数が多い。


これには一次加工品を作るという意味で、ピッツァ職人やバリスタよりも幅広いコンテンツで紹介されるからでしょうか。だから希望があると勝手に解釈してみました。


ただチーズ職人という単語は「チーズを作る人」「チーズ熟成士(熟成を専門に行う人)」が混ざっており、なかには「チーズプラトーを作る人(チーズをお皿に綺麗に盛り付ける人)」までが混ざってしまっています。


そのため検索数がでたものの、このあいまいな言葉が日本のチーズにおける現状であり、全然違う職業なのでやはり名の定義付けが必要です。


それでも「チーズ職人 なるには」や「チーズ職人 年収」という検索候補が出てくるのはそういった未来を考えている人がいるという事実で嬉しい限りです。


名は大事。
実はそういった単語があればどなたかお教えて下さい。
素敵な名を勝手に作ってしまおうか。

チーズ職人も随時募集しています。

http://www.cheese-stand.com/recruit/
(文 フォルマジスタ藤川)


追記

チーズのプロの方にコメントいただき、「フロマジェ」という言葉があるとのことでした。