132億円集めたビジネスプラン 岩瀬大輔 PHP研究所
ビジネスマンの方なら多くの人がおそらく知っているであろう、ハーバードで上位5%に入り、30歳にしてライフネット生命を立ち上げるという雲の上のような経歴をお持ちの岩瀬大輔さん。
彼のセミナーがあるということで、先日第1回目に参加してきました。
SPBS 岩瀬大輔のアントレプレナー塾
(ちなみにこのSPBS=SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSって本屋さんすごく良いですよ)
飲食店の規模ではなく、そのような大きな事をなし得た方がどういった視点を持っていらっしゃるのかを知りたくて受講したのですが、本当に面白かったです。
昨年の受講生の「眼からウロコが落ちた」というようなコメントがあったのですが、まさにその通り。
聞きながら、どんどん頭が冴えていくような、そんな感じでした。
基本的には、本にある事業計画の内容に沿ってだったのですが、ベンチャーキャピタルの人との会話でどんな方に投資をしたくなるかといった内容や、細かな資料は財産になりそうです。
以下、本の内容となります。
「自分が使えるヒト、モノ、カネといった経営的資源の制約は、一旦取り払って、『何が世の中に求められているか』ということだけを考える。あとからヒト、モノ、カネはついてくる」(p18)
これ講義の喩えで分かりやすかったので引用すると、例えば、文化祭の配役で主役をクラスの中で一番の女の子にするんじゃなくて、大女優の名前を書いてみる。もしかしたら、脚本の内容や自分の過去に投影して心を打たれて出演してくれるかもしれない。
自分の今考えれる選択肢の中からではなくて、ゼロから考えるといったことが重要ということです。
新しい会社の商品そのものを売るだけではなく、「会社を売る」(p110)
ストーリーを発信することで、消費者を巻き込んでいく。何かアイデアがあれば隠すのではなく、発していくことで仲間やサポーターを巻き込んでいくexecution(執行力)が必要だということを教えていただきました。
投資家に事業計画を提示して出資を請う場合、その事業がどれだけ大きく成長する(化ける)可能性があるかというアップサイドと共に、どのようなリスクを内包し、どのような場合に失敗するかという「ダウンサイド」を示す必要があります。(p133)
リスクを正直に提示することで、それを経営側が認識しているという説明にもなります。これとは少し話がずれるかもしれませんが、VCや投資と言っても、最後はどれだけ真剣か、どれだけ情熱があるかといった「ヒト」が重要であるとのことです。
まだまだマーカーした箇所がありますが書ききれないほどあるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
会社を興す際はフットワーク軽く行動します。
生命保険について詳しく知りたい人はこちら
20110526
20110521
本の記録 / 子安大輔
ラー油とハイボール 子安大輔 新潮社
ついこの間から、IID世田谷ものづくり学校で行われているschooling-padのレストランビジネスデザイン学部というところに3か月ですが通うこととなりました。
schooling-pad レストランビジネスデザイン学部
高校、大学の友達では同業種がほとんどおらず、こういう所で色々な方と交わりたくて参加しました。
っていいですよね。
今回は、その学校を運営している子安さんという方の本です。
「ハイボールがヒットした本当の理由」という旬な項目から始まりますが、「食」にとどまらず、思考技術や物事に対する姿勢について書かれているのでおすすめします。
流行る店や商品には様々な要因があります。
「ストーリー」があり、「AなのにB」という意外性があり、あえて「逆転」させてみたり、「だけ」にしてみたり。
これ、起業を考えていてなんとなく心に止めていることばかりですが、わかりやすい言葉で事例が書かれているので大変わかり易く改めて心に響きました。
また、
といったハっとさせられることまで書いてあります。
1冊目
ついこの間から、IID世田谷ものづくり学校で行われているschooling-padのレストランビジネスデザイン学部というところに3か月ですが通うこととなりました。
schooling-pad レストランビジネスデザイン学部
高校、大学の友達では同業種がほとんどおらず、こういう所で色々な方と交わりたくて参加しました。
- 成功者である講師の方の素晴らしいお話を聞ける。
- 同じベクトルの人と、同じ時間を共有する。
- 昼間から校舎に通って授業を聞く。
っていいですよね。
今回は、その学校を運営している子安さんという方の本です。
「ハイボールがヒットした本当の理由」という旬な項目から始まりますが、「食」にとどまらず、思考技術や物事に対する姿勢について書かれているのでおすすめします。
流行る店や商品には様々な要因があります。
「ストーリー」があり、「AなのにB」という意外性があり、あえて「逆転」させてみたり、「だけ」にしてみたり。
これ、起業を考えていてなんとなく心に止めていることばかりですが、わかりやすい言葉で事例が書かれているので大変わかり易く改めて心に響きました。
また、
- 「顧客視点を大切に」や「お客様の気持ちになって」というフレーズは、イヤになるくらい目や耳にする常套句です。(中略)真の顧客視点というのは、それを「複数のお客の立場から見つめる」ということではないでしょうか。(p93)
- 「丁寧」に仕事をするというのは、受け手のことを強くイメージして、彼らの満足のために細部までこだわること他なりません。同時にそれは自分の仕事に対する自負そのものでもあるはずです。(中略)これは飲食店に限らず、「ものづくり」「人づくり」「組織づくり」「取引先や顧客との関係づくり」など、どのような業種のどのような仕事であっても、今一度取り組むに値するテーマなのではないでしょうか
といったハっとさせられることまで書いてあります。
1冊目
20110517
写真の記録 / 森山大道
犬の記憶 森山大道 河出文庫
前回、藤原新也の紹介をさせていただきましたが、
「写真」については、この森山大道や中平卓馬といった方々にすごくインスピレーションを受けています。
インスピレーションというか憧れをいだいています。
大学時代のアルバイトの先輩で、何年か後、個展なんかもやってしまう素晴らしい方がいて、その方に写真のすばらしさを教えていだきました。
白黒の表現や、画像の粗さ(フィルムの違い)、ブレやボケのすばらしさなんかも、先輩やこの本を通じて教えていただきました。(実は大学の4年生、部活引退後、旅に行くまで写真部の部室に通い、ネガから現像させてもらったこともあるんです。。)
そこかしこにある、一瞬の風景を記録として切り取った、どこか哀しくも懐かしくもある写真。
粗いが故に陰影がはっきりし心奥深くまで入り込み、故郷やどこかの自分の人生の一瞬を思い出させるような写真。
もう一度、写真をやってみたいと思います。
前回、藤原新也の紹介をさせていただきましたが、
「写真」については、この森山大道や中平卓馬といった方々にすごくインスピレーションを受けています。
インスピレーションというか憧れをいだいています。
大学時代のアルバイトの先輩で、何年か後、個展なんかもやってしまう素晴らしい方がいて、その方に写真のすばらしさを教えていだきました。
白黒の表現や、画像の粗さ(フィルムの違い)、ブレやボケのすばらしさなんかも、先輩やこの本を通じて教えていただきました。(実は大学の4年生、部活引退後、旅に行くまで写真部の部室に通い、ネガから現像させてもらったこともあるんです。。)
そこかしこにある、一瞬の風景を記録として切り取った、どこか哀しくも懐かしくもある写真。
粗いが故に陰影がはっきりし心奥深くまで入り込み、故郷やどこかの自分の人生の一瞬を思い出させるような写真。
もう一度、写真をやってみたいと思います。
20110511
写真の記録 / 藤原新也
メメント・モリ 藤原新也
「ニンゲンは犬に食われるほどに自由だ。」
大学3年に出会ったこの本は脳天を殴られたような衝撃の本でした。
あぁ、人間も地球の循環系のごく小さな一部なのだと。
死は決してネガティブなものじゃなく、当たり前のことなのだと。
逆に生を有意義なものにしなきゃと。
生死について大学3年生になってようやく考えました。
この写真を見て、インド・ネパールに行こうと決めました(いってないけど)。
思い立ったが、なんとかしゃん。
実際に大学3年がおわって半年バックパッカーにでたのです。
旅の唯一の目的はインド・ネパールに行くことでした(いってないけど)。
「死を想え」
いい響きです。
そして今年、念願のインドに行けるかもしれません。
カトマンズはこちら。14分ほどの大作「路上」
「ニンゲンは犬に食われるほどに自由だ。」
大学3年に出会ったこの本は脳天を殴られたような衝撃の本でした。
あぁ、人間も地球の循環系のごく小さな一部なのだと。
死は決してネガティブなものじゃなく、当たり前のことなのだと。
逆に生を有意義なものにしなきゃと。
生死について大学3年生になってようやく考えました。
この写真を見て、インド・ネパールに行こうと決めました(いってないけど)。
思い立ったが、なんとかしゃん。
実際に大学3年がおわって半年バックパッカーにでたのです。
旅の唯一の目的はインド・ネパールに行くことでした(いってないけど)。
「死を想え」
いい響きです。
そして今年、念願のインドに行けるかもしれません。
カトマンズはこちら。14分ほどの大作「路上」
20110508
本の記録 / 遠山正道
この数年でフードビジネス業界において、事業を起こすことを目標にしています。
一店舗ではなく、会社にしたいと考えています。
大それたことを口にします。
ベンチマークしているのは、「スープストック」や「フレッシュネスバーガー」。
すごく勉強になるのでこの本を何度も何度も読んでいます。
一店舗ではなく、会社にしたいと考えています。
大それたことを口にします。
ベンチマークしているのは、「スープストック」や「フレッシュネスバーガー」。
すごく勉強になるのでこの本を何度も何度も読んでいます。
スープで、いきます 遠山正道 新潮社
p.30 企画書は、もう既にそれが存在しているかのようなスタイルで書きました。企画が実現した未来のことを、さらに先の未来から振り返って過去形で書いたのです。そして、soup stockの名前も、ロゴマークも、商品の写真も、カップに入ったスープのポスターもつけました。
p.89 (2号店の失敗)ここでは、「この苦境は立地のせい」であり、「これを決めたトップのせい」ともっと割り切り、明るく自信を持って、「この店は商品とサービスが自慢、だけど空いているからあなただけの穴場だよ」、とでも言うような雰囲気を作るべきでした。
p.99 カテゴリーの中で一番になるには、カテゴリー自体を作ればよい
p.110 確かに以前よりも本部から店舗へ指示をすることが多くなっていました。そこには、ブランドとしてのイメージを統一して質をよくしていこうという狙いがあったのですが、現場にはその意図まで伝わっていませんでした。そのために、私に近いところにいる本部のメンバーが偉くて、現場は私の意図を想像するしかないという構図ができ、不満が蔓延していました。
p.111 それまで私は、「言いたいことがあれば、私を捕まえて、堂々と提案してほしい。自分もサラリーマン時代はそうしてきたんだ」と、私の信念を社員に伝えてきました。しかしそれは、上司との距離が近いとき、あるいは、将来像や仕事に対する考え方を共有しているときに初めてできることなのだと気がつきました。
p.120 店の予算というものは、まず年間予算があり、そこから月々の予算、日々の予算にブレイクダウンし、日割りの数字が出てきます。その数字を、去年の実績や、気温と売上の相関データ、今後の天気予報と照らし合わせ、スープの仕込みやパートナーの数を計算し、ムダをあらかじめ省いていく努力をしました。
p.123 五つの貴重な学習
一、(過去の)経営の不作為の帳尻は必ずどこかで合わせなければならないこと。
二、見たくない現実ほど早く見て早く対処を決める必要があること。
三、人材は、「やりたくて・やれる人」でなければ仲間も本人も苦労すること
四、言いづらいこと、大変なことを要求しあえることが、仲間の資格であること
五、スマイルズはどんな苦難のときでも、個人としてのユニークさとチームとしての強さを持ち続けられると言うこと
p.129 スマイルズの五感。
「低投資・高感度」「誠実」「作品性」「主体性」「賞賛」
p.134 ストアマネージャーとパートナーとの間でも「これ作品性高いかな?」「それは賞賛だね」など、経営会議でも、あるいは採用のときでも、五感に照らして評価したりします。なぜ、これほどまでよく使われ、上手く機能しているかといえば、どこかから借りてきた言葉ではなく、そもそも私たちの中にあった言葉だった、というのが非常に大きな要素だと思います。(中略)しかし、これを決めて実行したことに意味があったと思います。五つに決めて、使っていくうちに、スタッフそれぞれの中にスマイルズらしさというものが芽生え、宿り、それらがどんどん一つに集約され、「らしさ」が強固になっていくのを肌で感じます。
p.165 「正」という字は、「一」と「止」の字が合わさってできていると教わりました。「一」は、その横棒が正しい基準のラインを示し、そこにぴったり合わさって「止まる」のが「正しい」ということ。(中略)基準があるからがんばれるし、達成できれば喜べる、評価できる、共有できる。数字は冷たく見えますが、感情の領域を大いに耕すものなのだと実感しています。
p.168 たとえば百貨店の上層階にある「お好み食堂街」や駅ビルにあるレストランフロア。お腹を空かせたお客様が昼と夜に集まってくる場所です。そういった場所ではなく、もっと日常の生活動線上にお店をおきたいと思っています。ランチや夕食のためにスープを、と特定するのではなく、生活スタイルが多様化したこの時代に合わせて、ひとりひとりの食生活の各々のスタイルで、私たちのスープを取り入れて欲しいのです。
20110506
音楽の記録 / The Streets
The Streets "Computers & Bluses"
前回紹介したMetronomyと一緒に購入したものです。
The Streets は解散してしまうためこのアルバムが最後のアルバムとなります。
あのarctic monkeysにも影響を与えたフロントマン、マイク・スキナーのラップが素晴らしい。
喉もとから紡ぎ出すようなリズムに乗った声で耳元で語りかけるようなそれ。
ループするメロディアスな音、定期的に入るドラムのリズムが美しい。
特にM12"trying to KILL ME" から M13"trust me"へとの流れ
以下が入ったアルバム"A Grand Don't Come for Free"は素晴らしいです。
前回紹介したMetronomyと一緒に購入したものです。
The Streets は解散してしまうためこのアルバムが最後のアルバムとなります。
あのarctic monkeysにも影響を与えたフロントマン、マイク・スキナーのラップが素晴らしい。
喉もとから紡ぎ出すようなリズムに乗った声で耳元で語りかけるようなそれ。
ループするメロディアスな音、定期的に入るドラムのリズムが美しい。
特にM12"trying to KILL ME" から M13"trust me"へとの流れ
以下が入ったアルバム"A Grand Don't Come for Free"は素晴らしいです。
20110504
音楽の記録 / Metronomy
Metronomy English Riviera
ここ2,3年音楽から離れていたのだけど、去年ぐらいから少し新しいものを聴くように努めています。日本ではミイラズとかandymorが出てきて面白くなっている。洋楽ではVampire Weekendだったり、MGMTなんかがでてきてる。
僕の好きな音楽は優しいPOPが基本にあるのだと最近改めて感じました。
根底にはビートルズだったり、オザケンだったり、サニーデイサービスだったり。
今回の紹介する Metronomyはエレクトロポップバンド。
半歩ずらしたような電子音やリズムがものすごく心地良い。
2ndはこれよりも妖しい「プイーン」なんて音が心地いん
ここ2,3年音楽から離れていたのだけど、去年ぐらいから少し新しいものを聴くように努めています。日本ではミイラズとかandymorが出てきて面白くなっている。洋楽ではVampire Weekendだったり、MGMTなんかがでてきてる。
僕の好きな音楽は優しいPOPが基本にあるのだと最近改めて感じました。
根底にはビートルズだったり、オザケンだったり、サニーデイサービスだったり。
今回の紹介する Metronomyはエレクトロポップバンド。
半歩ずらしたような電子音やリズムがものすごく心地良い。
2ndはこれよりも妖しい「プイーン」なんて音が心地いん
20110503
本の記録 / 夜と霧
震災後、人生ということについて考えてみたくなり、「夜と霧」を再読しました。
この本は、第2次世界大戦時のドイツ軍の収容所へ入れられた人々の、同じく収容された心理学者によるこのような状況下での人々の心理の考察について書かれた本です。
僕なりに解釈すると、
生きるということは、
・内面の充実や勝利をもとめること。
・終わりや目的をもつこと
・愛する人や仕事にに対する責任
本文には
生きることは日々、そして時々刻々、問いかけてくる。わたしたちはその問いに答えを迫られている考え込んだり言語を弄することによってではなく、ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課題を果たす義務、時々刻々の要請を満たす義務を引き受けることにほかならない。(p130)
とあります。
僕たちは、よくわからない、先が見えない運命と対峙していかなければならない。
生きるということに意味を持っていかなければならない。
この本は、第2次世界大戦時のドイツ軍の収容所へ入れられた人々の、同じく収容された心理学者によるこのような状況下での人々の心理の考察について書かれた本です。
僕なりに解釈すると、
生きるということは、
・内面の充実や勝利をもとめること。
・終わりや目的をもつこと
・愛する人や仕事にに対する責任
本文には
生きることは日々、そして時々刻々、問いかけてくる。わたしたちはその問いに答えを迫られている考え込んだり言語を弄することによってではなく、ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課題を果たす義務、時々刻々の要請を満たす義務を引き受けることにほかならない。(p130)
とあります。
僕たちは、よくわからない、先が見えない運命と対峙していかなければならない。
生きるということに意味を持っていかなければならない。
併せて、アラン・リネのドキュメンタリー映画「夜と霧」を視聴しました。
事実の35分。
まだこの時から60年ぐらいしか経っていないというのが信じられません。
アウシュビッツに行った時と同じぐらいの衝撃を受けました。
おすすめします。
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