20110726

音楽の記録 / 結婚パーティー

結婚パーティー March 2009

このブログは自分のcultureの部分を記録するということで始めました


じゃあ自分の結婚パーティーで流した曲も記録として残しておこうということで、恥部をさらすようで恥ずかしいのですが私たち夫婦が友達を招待した結婚パーティーで流した曲たちを残してみます。


自分の記録と、何かの参考になれば。
時系列で記録してみます。



【待ち時間】


入場までの待ち時間、自分たちの生い立ち写真とは別に、来てくれた友達への感謝を込めて私たちが持っている写真を流させていただきました。その時に流した曲。


サニーデイ・サービス / 恋は桃色, Intro



はっぴぃえんど / 風をあつめて



もう、これは結婚式うんぬんじゃなくて流したかった。


【入場】


Jakson 5 /  The Love You Save



「君が好きだー、君も本当は僕のこと好きなんだろ?マイベイビー」っていう一方的な妄想的な恋の曲だと私は解釈してます。
まぁ、ラブラブしすぎてなくて私たちらしく、出だしもインパクトがあるから一番目にしました。


Super Furry Animals / Juxtaposed With U


これ、もうすごい好きな曲なんです。
キラキラした雰囲気が1曲目にも合っているのではないかと迷ったんですけど、愛だの恋だのの曲でもないので、残念ながら2番目にもっていくことに。



【式中】

The Beatles / P.S. I Love You
                    Strawberry Fields Foever
                    The Long Winding Load
                    In My Life


小沢健二 / 今夜はブギーバッグ


The HIGH-LOWS / 千年メダル

私の名曲。結婚式にふさわしそうな曲を選んでみました。
Strawberry ~はどうか分かんないけど、四の五の言わず流したかった。


実は言うと式中は、流れていたのあんまり知らない。


【生い立ち写真流し時】


くるり / 春風


はっぴぃえんど「風をあつめて」と肩を並べる珠玉の名曲。
情景が思い浮かぶ曲ってのはそれだけで名曲だと思います。(PVはえらくダサいけど)


【スピーチ時】

中村一義 / いつも二人で

中村一義の名盤「太陽」より。ピアノがよかった。歌詞の内容も終盤にいいのではないかと決めました。
写真見直すとこのころから酔ってます。


【退場】

小沢健二 / それはちょっと

Jackson5 / The Love You Saveに対する返答。この歌詞の照れく隠しも私たちらしい。


RCサクセション / 雨上がりの夜空に

2008年3月、まだ清志郎が病気と闘っている時期。早く治ることへの願いとオマージュをこめて。

1次パーティーで酔ってしまったので、その夜はおまえに乗れるわけもなく、3次会で生まれて初めての寝ゲロをしました。

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結婚式は自分たちの人生の分岐点。ラブソングっていう制約を設けてはいますが、ここで選ぶ曲が、やっぱり自分の根底にある好きな曲なんだなと、見直してみて改めて思いました。(嫁には有無を言わさず私が決めました。)

やっぱ自己マンですね。



 

20110710

本の記録 / 中村仁

右向け左の経営学  中村仁  グラフ社


先日、ホットペッパーとfacebookのクーポン問題について話題になった中村仁さんの著書。

この間スクリーングパッドにても講義をしていただき、話がすごく参考になったので、講義では省略されたストーリーを知りたく、この本を購入しました。

中村さんは大手メーカーや広告代理店と異色の経歴の持ち主で、とんかつの豚組や、和風スタンディングバーのなどを運営されています。

飲食業界のtwitter関連の著者としても有名な方です。

以下、本文についてです。
==

まず、圧倒されたのは
百年後『老舗』と呼ばれる店を作ろう」(p14)
という考えについてです。

今、私は店を作ることのみについて考えていて、こうした先についての考えはありませんでした。“あなたにはスタートだったの、私にはゴールでも” ってやつです。

しかも、100年後まで。
先を見る姿勢って当たり前なんですけど、ハッと気づかせていただきました。

 人々の生活を真摯に見据え、より豊かで楽しい生活とは何かを考える(p15)
その店ならではの哲学とたゆまぬ進化(p15) 
 時代や社会の変化に固執せず、進化しながら老舗をつくっていこうとも説いています。


西麻布にある壌のできた背景や、こだわりなんかも書かれています。

壌ができた頃には、立ち呑みというと安っぽいイメージしかなかった。立ち呑みだから椅子もない。

新しいスタイルを取り入れ、椅子がないということを逆に強みにしたのです。
まず、椅子がないため、席によって決められる、いわゆる、“上座・下座”という概念がなくなり、お客様が全員平等の立場でいられます。と、同時に、席もテーブルもないため、必然的にお客様同士の距離が縮まります。(p87)

 また、会社として採用・人についても書かれています。
そのようになスタッフになるための適正はあるのでしょうか。私はやはりある程度あると考えています。まずポイントになるのは感受性や想像力です。(中略)またお客様が喜んでくれることにうれしさを感じる人であれば、その人はサービス業に向いています。(p153)
私は、タイプの異なるさまざまな人材を、共通する目標や夢で束ね、一つのチームとして機能させることを大切にしています。(中略)大リーガーは一人ひとりの個性がとても強くて、普通はなかなか一つにまとまらないものです。それでもチームとしてまとまるのは、勝利あるいは優勝という大きな目標があるからにほかなりません。
私は“料理人は職人の最たるもの”だと思っています。ここでいう職人とは、“志と誇りを胸に自分の技術だけを頼りにして、高い目標を目指して生涯をかけて精進し続ける人”という人を意味します。(p161)

オーナーシェフではないがゆえに、おそらくさまざまな苦労があったかと思います。

私の経験で言うとホールと厨房で壁ができたりと、なかなか難しい。
それを見事にクリアされたからこそ、今の店があるのだと思います。


最後に経営についても述べています。
グレイスで店をつくるとき、絶対にコンセプトという言葉を使いません。そういう言葉を私自身が好んで使えば、頭でっかちな人ばかりが集まってきて、結果ロクでもない店しか作れなくなることは、火を見るより明らかです。(中略)なぜなら、店はそこを経営・運営する人の哲学や人生観、理想が込められてこそ、本物になるからです。(p179)
私たちの会社も、仮に「厨房を見せろ」「納品書を見せろ」と言われたら応じるぐらいの覚悟でやっています。何かクレームをつけられたら、誠心誠意きちんと対応して説明します。そこでごまかしたり、嘘をついたりすることはありません。要するに、“裏”を作らない、ということです。
真摯に飲食業を経営されていることがわかる著書であり、また前述のホットペッパーの件では、いち早く所見を表明し、経営者としてのあるべき姿を見せていただき、勉強になりました。

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飲食店のtwitterについてもおすすめです。

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20110708

映画の記録 / いのちの食べかた

いのちの食べかた  監督:ニコラウス・ゲイハルター


「飲食に携わる者としていつか見なきゃね」、とヨメと言っていたもののパッケージに描かれた牛の解体写真を見るたびに、ついつい後回しにしてきてしまいました。

だって、ね...

好き好んで残酷な映画を見る時間も、心の余裕も...

でも、次のステップに取り組もうとしている今、意を決して見ることに。
(ヨメは途中で寝ましたが。。)

セリフらしいセリフはない90分程度のショートムービー。

ヒヨコ、トマト、オリーブ、豚、牛、鮭といったいのちが、消費者に届くために、選別され、摘まれ、機械によって冷たく扱われ、解体されていく現場の様子が淡々と流れていきます。

飲食業に携わる者としての私の経験ですが、店舗では「原材料=食材」として商品を発注して、それが大量のロットで納品されて、そこに手を加えてお客様に「料理」として提供しており、発注した食材を自分や店の提供する作品(=料理)の一部としてしか見ていないようなことがありました。

というか、そこまでも考えていない、慣れてしまい感覚がマヒしてしまっているんですね。

もちろんそれは材料という無機質な言葉で表わされるはずもなく、元々は「いのち」なのだということを強く再認識することができました。


飲食業界に携わるということは、すなわち、頂いた「いのち」に接する機会が多いということ。
飲食業に携わる以上、責任を持って、「いのち」のありがたみを届けることここに強く誓います。

何が正しい正しくないとかではなく、食べるということはいのちを頂いているという事実があり、その事実を知るためにこの映画を見てみてるのはいい経験だと思います。

詳しくは下記サイト
いのちの食べかた

20110701

映画の記録 / 父 パードレ パドローネ

父 パードレ・パドローネ   パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ  イタリア


イタリア・サルデーニャ島。
羊飼いの父子の物語です。


父(パードレ)であり、主人(パドローネ)である父親が小学校から息子を連れ去るシーンから始まります。理由は羊の世話をする人手が足りないため。
その息子が、厳格な父親に従いながら(従わざるを得ず)20歳になって島を出て・・・



イタリア語を学んでいた大学時代、イタリアは識字率がつい最近まで低かったことを聞きました。掟や文化、家族を優先するイタリアならではの昔ながらの文化があり、生活のためには教育を二の次にする。
それに一石を投じる映画、

自らが学習することの大切さ、家族とは、固定観念を打ち破るのは自ずからだといったことを考えさせられる映画でした。


幼少期や、島にいる間の青年期の主人公の目から見えるサルデーニャ島の情景が素晴らしい。
音楽や、思春期ならではのシーン、ユーモア、カメラアングルなど前半がすごく面白い。北野映画を見ているみたいな爽快感。

イタリアにもう一度ゆっくりと行きたいです。