20110831

音楽の記録 / Marvin Gaye

Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ) wikipedia



久しぶりに中古のCDをあさる機会があって見つけてしまいました。


ゲイって名前だし、Loveってタイトルにあるし、輝くネオンだし、ほくそ笑んでるし。

というためらってしまう(疑惑の)悪条件を押し切って購入するには十分なほど、素晴らしいアルバムでした。


Marvin Gaye "Midnight Love"


1984年に発売されたとのアルバムですが、ドラムや打ち込みなど今聞いても違和感がなく、ポップでメロディアスで、それでいてソウルフルで。

とりわけ、前半の高揚するような流れを何度も聞いてしまいます。




あと、最近知ったのですがMarvin gaye至高の名作です。

Marvin Gaye & Tammi
"Ain't No Mountatin High Enough"



高揚感のある歌はもちろん、対話のようなやりとりで、0’29あたりから投合し、ベクトルがおなじになるというストーリーがあってステキです。




20110828

旅の記録 / ベトナム


旅が好きです!

どれぐらいかっていうと、夏になると無性に旅がしたくなるってぐらい。(夏限定ではないけど)


バックパッカーの経験もあります。

夏休みに旅をするのと、アジアはいつも夏みたいだから、夏といえば旅を連想するのかもしれません。

去年いったベトナムの写真をpicasaで整理したので、何枚か。

まずは定番バインミー



電線すごい




もっとすごい
プロパガンダ的な看板が郊外に

メコン川のツアーにて


 sweetを頼んだらsquid(イカ)がきました
英語勉強しなきゃ

練乳の入った甘いベトナムコーヒーがあまりに大好きで・・帰国後、

どーん!マヨネーズサイズ

今年の計画を現在練り中です。


5万4千円でアジア大横断 (新潮文庫)

下川 裕治 新潮社 2007-04
売り上げランキング : 119284
by ヨメレバ
ニュートラル(12) NEUTRAL 裸足に戻ろう東南アジア (白夜ムック (298))

ニュートラル編集部 白夜書房 2007-12-04
売り上げランキング : 245190
by ヨメレバ

20110823

本の記録 / 思考の整理学

思考の整理学  外山滋比古  ちくま文庫


最近更新しておりませんでした。

今日は、「経営者が選ぶ本」などで時々挙げられる一冊を記録しておきます。

1986年に出版されたこの本は今なお読み続けられています。

パソコンが当たり前になった現在、記録や作品はEvernoteなどクラウドなどで残せて、いつでもどこでも取り出せるけれども、それを生み出す思考は自らが創りださなければいけない。そのための研ぎ澄まされた思考法が重要となってきます。

==

~外国に、“見つめるナベは煮えない”ということわざがある。早く煮えないか、早く煮えないか、とたえずナベのフタをおとっていては、いつまでたっても煮えない。あまり注意しすぎては、かえって、結果がよろしくない。しばらくは放っておく時間が必要だということを教えたものである。 (p38)

一晩たって物事を考えるとすっきりしているっていう経験を何度かしたことがあります。筆者は努力してもできないことは、時間をかけ、無意識の時間を使って考えを生み出す、と述べています。このような姿勢でいいのだと、安心した気がしました。


A,B,C,Dのうち、BがXにもっとも近いからといって、XBという論をつくってはやはり、我田引水の感はいなめない。AもCもDも、それぞれ適度に参照しながら、新しい調和を考える。これによって独創はやせた線のようなものでなくなり、ふっくらした幹になる。(p46)
これ、学問とか思考についての項目だったんですけど、ライフスタイルについても参照になるのではと思いました。他人と接点を持つと必ず何か学ぶ所がある。 自分に近い居心地がいい人とばかり時間を過ごすのをやめ、垣根を越えて色々な人と時間を共に過ごす。学んだところを自分に取り入れていく。


「詩とは、もっともよき語をもっともよき順序に置いたものである」とのべた詩人がある。(p52)

思考(にとどまらず料理についても!)こうして、エディターシップをもって整理していく、と述べています。

寝させておく、忘れる時間をつくる、というのも、主観や個性を抑えて、頭の中で自由な化合がおこる状態を準備することにほかならない。ものを考えるに当って、無心の境がもっとも優れているには偶然ではない。(p59)
最初の引用と同内容ですが、この、「主観や個性を抑えて」 っていうのが大事なのだと思います。

思考の整理には、忘却がもっとも有効である。自然に委ねておいては、人間一生の問題としてはあまりにも時間を食い過ぎる。(p127)
 「知識はそれ自体が力である」(ベーコン)と言うけれど、ただ知識があるだけでは、すくなくとも、現代において力にはなり得ない。知識自体ではなく、組織された知識がないとものを生み出すはたらきをもたない。(p129)
すてるには、その人間の個性による再吟味が必要である。これは没個性的に知識を吸収するのに比べてはるかに厄介である。(p132)
思考は古くなる。なぜメモしたのかわからないようなものがある。
思考にふるいをかけて重要なものを残して、すてるものは捨て、整理していくという行動が重要なのだと改めて実感しました。

長く説明しなければならないほど、考えが未整理なのである。よく考えぬかれてくれば、おのずから中心がしぼられてくる。(p141)
うん。



日々の思考について、思考を研ぎ澄ませたものにするためににすてたり、寝かせたり、意識して「思考を整理」することの重要性を学びました。

思考の整理学 (ちくま文庫)

外山 滋比古 筑摩書房 1986-04-24
売り上げランキング : 342

by ヨメレバ

20110807

本の記録 / 出会いの本


イタリアに行ってコックになる  井川直子  柴田書店
リトルターン ブルック・ニューマン&リサ・ダークス(五木寛之 訳)  集英社



今回は私が飲食業界に進むことを決意した本を2冊紹介させて頂きます。


大学生3回生が終了したときに、特に何も考えることなく世界への旅に出ました。

外国語学部という周りの皆が世界に出ていたこと、バックパッカーをしていた先輩の影響など諸々理由はあるんですが、特に自分探しとかいう意味もなく、ただ世界を直に見て、経験して視野を広げたいと思い半年近くの旅へ出発しました。

帰ってきてサラリーマンになったらこんな長く旅できないよなぁと思いながら。

アジア、東欧を経た旅も西欧にさしかかり、フランスの小さな田舎町に着いたとき、フランス料理修行に来ている日本人に出会いました。

そして、フランスだけど「イタリアに行ってコックになる」という本が部屋に置いてあり見せて頂きました。

題名通り24人のイタリアに修行に来ている(もしくは来ていた)日本人料理人のインタビュー形式の本。
皆それぞれのバックグラウンドがあり、現状への葛藤や感動があり、夢や想いを垣間見えるそんな本だったと覚えています。

その時、フツフツと自分の中で何かが沸き起こっていきました。

実は、高校時代に料理の専門学校に行くか大学にいくかをすごく迷いました。進学校ということもあり周りのほとんどは大学へ。 
結局損得を考え、本気で夢があれば大学行きながらでもバイトできるや、と思い結局は大学へ。 
最初のうちはイタリアンレストランでアルバイトととして働かせてもらったんですけど、遊びや部活に明けくれ、いつしかそのバイトをやめてしまったという過去がありました。 
また部活のOBさんは皆ビジネスマンとして活躍されていて、このまま普通に就職しようとも思っていました。

旅で出会う方は日本人、外国人問わず何か目的を持ってきている方が多かった。中国で日本語学校をはじめに来た方、モンゴルの湖ででスキューバダイビングを始めようとした方、そして実際に本に書いてあるような料理を修行しに来た方。

「あれ、オレの夢ってなんだろう。サラリーマンになったら.‥って何だよ。」と悶々としていました。

その後、旅を続けイタリアへ。

イタリア・ナポリの地ではナポリピッツァの修行に来ている日本人の方の家に泊めていただきました。
その出会いは衝撃で、この夜は旅の疲れがあるのに興奮し目が冴え、誇張ではなく本当に眠ることが出来なかったのです。


料理やりたい、と素直に思いました。

そしてその家で「リトル・ターン」という本にも出会いました。

綺麗な挿絵が入った短い物語。
飛ぶことを忘れた小鳥が、旅を通じ、存在の意義を考え、本当に重要なものは何かと自問し、本質を見出す話。

境遇を自分と重ね合わせて読め、点から点へすぐに移動しつづける旅にも少し疲れ、ベストのタイミングだったのかもしれません。

この本に出会いとにかく飛んでみることを決意し、現地のナポリピッツァの店に飛び込みで修行することに決めたのです。

そしてそのまま飲食業界へ。
この6年ほど紆余曲折がありましたが、来年には自分で店をオープンするつもりでいます。

振り返ると、この2冊に出会ったことが人生の岐路であったといっても過言ではありません。
この道に進むと決めたからには頑張ります。


イタリアに行ってコックになる―24 stories of Japanese in Italy.

井川 直子 柴田書店 2003-11
売り上げランキング : 207748
by ヨメレバ
リトル ターン

ブルック・ニューマン 集英社 2001-11-08
売り上げランキング : 175499
by ヨメレバ

20110804

本の記録 / V字回復の経営

物語形式になっているので読みやすく、すごく勉強になります。

多くの経営者の方が推薦されているので、少なからず同じような経験をされているのでしょうか。

やっぱり覚悟なり、リスクをとる必要がどう考えても必要なのだと考えます。
自分は出し切っているか?リスクを取ることを選択しているか?

V字回復の経営  三枝匡  日本経済新聞社

p.8 「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」(中略)ここでいう組織の政治性とは、会社の中の派閥のような話ではない。一緒に飲めばとても楽しく、性格もよい普通の社員が、危機感の欠如と変化への恐れから、新しい変革に背を向け、身の安全を図るのである。

p.18 しかし社員が社長と一緒になって考えてくれるなどというのは幻想に過ぎない。社長こそが新しい考え方を模索し、それを提示し、そして社長が自ら行動しなければ、何も起きないのだ。

p.24 組織の危機感を高める経営手法は「危機感が足りない」と叫ぶことではない。経営風土を変える経営手法は「風土改革をしよう」と叫ぶことではない。社員の意識を変えるために「意識改革をしよう」と叫んでも意識は大して変わらない。

p.32 組織の「政治性」は「戦略性」を殺す力を持っている。政治性は、個人の利益・利害の混入、過去の栄光への執着、個人的好き嫌いなどによって生まれ、「正しいか正しくないか」よりも「妥協」重視の組織風土を醸成する。

p.41 改革者が有効な手を打つための第一歩は「事実の把握」だ。自分で組織末端を歩き回り、「ハンズオン」つまり自らの手で現場の細目に触れて事実を確かめなければいけない。そこで見る景色の中に必ず「改革の押しボタン」が隠されている。それは、それなりの考え方と経験をつんだものだけが見分けることのできる押しボタンである。改革者は多くの社員に会い、新しい「ものの見方」を語る。そのストーリーがシンプルで正しいと思われるものであれば、改革者の言葉は強いメッセージ性を発揮し始める。そして改革者は熱き心の社員を「この指とまれ」で組織化することを目指す。

p.53 (赤字経営に陥っている会社の症状)
・顧客の視点はどこへ行った?競合の話は?内向きの話ばっかり
・「負け戦をしている」という自意識がない。
  ・個人として「赤字の痛み」を感じていない。責任を皆で薄めあっている。
・社員が外部の会社に不満を垂れ流している。会社の看板を背負うことを投げ出している。

p.74 攻めの成長会社では、ラインの責任者が自ら議事を組み立て、自ら進行を仕切り、自ら問題点を指摘し、自ら叱り、自ら褒めることをしている。(中略)ラインによる攻めの仕事が減り、スタッフ中心の「守りの業務」が主流になっている沈滞企業では、組織の柱であるラインよりも、副次的存在であるはずのスタッフ同士のコミュニケーション網のほうが発達していることが多い。

p.103 改革シナリオを検討する初めの段階では選択肢を規制しない。問題点の探索をなるべく広く行う。問題の本質が見えてきたら、そこから選択肢を絞り始める。

p.136 (あるセクションリーダーの話)彼らを巻き込むのは私の責任ではないと思っていたのです。とにかく、何一つ動かない組織ですからね。だから私は改善を工場の中だけに限定したのです。しかしそれは「顧客の視点」を見失っていたということであり、「商売」を忘れていたことに他なりません。

p.142 社員に戦略が見えていないというときに考えられる第一原因は、戦略が「組織末端まで伝わっていない」という場合ですね。

p.143 経営改革において「組織の再構築」と「戦略の見直し」はワンセットで検討することが不可欠である。現実には、組織をいじり回す事を先行させてしまう経営者が圧倒的に多い。

p.151 社員のマインド・行動を束にするには、①明確な『戦略』が示されること、②社員が迷いなく走れるようにシンプルなビジネスプロセスが組まれていること、この二つが鍵だ。
p.188 この人が善玉、あの人が悪玉、あるいは営業が善玉、開発が悪玉とか言う分類ではなく・・・社員一人ひとりの中に善玉・悪玉が同居しているのです。

p.206 人々に「強烈な反省論」を迫るときには徹底的な事実・データに基づく追い込みが不可欠である。言い切る確証が得られないこと、反駁される余地のあることはプレゼンの内容に含めてはならない。

p.209 古い体質の個人を作り上げたのは会社自身の責任である。その視線を忘れずに、特定個人や部署を攻めず、古いシステムが現実に引き起こしている問題だけをクールに指摘し続ける。

p.220 社長が本質をつき、深との知的応酬が盛り上がれば、その組織は必ず元気にある。社長がつまらない質問をするなら、権威主義だけがまかり通る。

p.229 戦略の内容の善し悪しよりも、トップが組織戦略末端での実行をしつこくフォローするかどうかのほうが結果に大きな影響がある。

p.232 戦略的な攻めの改革が「人減らし改革」だと受け取られてしまうと、改革者のやることなすことすべてに対して社員は防御的になる。これらふたつを同時に打ち出すことは愚作である。

p.245 (同じ社員が)強烈な反省論を語れば、「同じ社員のお前に言われたくない」という反応が出やすい。そこで第三者あるいは「歴史の部外者」が問題点の指摘を行った。それを逃げとして行うのではなく、論理の権威付けと組み合わせ、納得性を高めることが重要である。内容のレベルが低ければ、今度は「分かっていることを外ものに言われたくない」という反応が強まる。

p.257 反対行動をとる社員には、説明、説得、叱責、切捨てを含め、「熱い心」と「明快なストーリー」で徹頭徹尾指導し、改革者の「覚悟」を示すことが必要である。

p.289 仮説は人々を不安にし、猜疑心を生む。大多数の社員は経営の先読みなどできない。それほど経験も視野も与えられていないからである。だから、リーダーが先読みを行い、決断し、皆に分かる言葉でそれを語り、不安と混沌の中を走り抜けなければならない。

p.296 危機感は自然発生的に生まれたり、ボトムアップで生まれたりするものではない。(中略)リーダーが人為的に作り出すものなのだ。成功する改革はリーダーの下でまとめられる「強烈な反省論」から始まる。それは気軽なものではない。社員が上層部や他部署をあげつらって溜飲を下げることをやめ、全員が「自分もまずかった」と強烈な自省の念に駆られるものでなければならない。つまり会社の痛みを個人レベルにまで分解することが鍵である。

p.298 改革にストーリー性をもたせられるかどうかの勝負は、シナリオ作りの段階ではなく、「原因ロジック」を整理する段階からすでに始まっているのである

p.299 内容の劣ったシナリオは社員の「マインド・行動」にインパクトを与えることができない。それが「説得性不足」の壁である。その壁を乗り越えるためには、シンプルで強力なシナリオが提示されなければならない。しかし皮肉なことに、シンプルで強力なシナリオは逆に社員の心に猜疑心や不安を呼び起こしかねない。鋭い改革案であればあるほど、今度は単純化や変化への抵抗心理が頭をもげてくるのである。そこで大切なことは、①シナリオが論理的権威性に裏付けられていること、②分かりやすいストーリー性をもっていること、そして③改革リーダーが「熱い語り」をもって不退転の姿勢を示すことである。


V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)

三枝 匡 日本経済新聞社 2006-04
売り上げランキング : 1579

by ヨメレバ

20110801

音楽の記録 / rei harakami

Rei Harakami 

2011年7月亡くなられたレイ・ハラカミさん。
電子音の心地良さに気づかせてくれた感謝を込めて。

Daft Punk"one more time"にノックアウトされた大学1年生。

その翌年にはSuper Furry Animals"Juxtaposed With U"などヴォーコーダーなど電子音に心動かされていた同時期に、"red curb"というアルバムに出会いました。

それは、もう、ただただ心地良かった。
期待の一歩先を行く音の連なりにもう完全に虜になりました。



彼の音楽は、本当に心地良く、楽観的で、愛らしい。
時に遊びごころに見事に遊ばれたりもする。

アルバム"lust"のjoyは文字通り楽しい曲です。


くるりの名曲"ばらの花"なんかもリミックスしたり、矢野顕子と組んだりもしています。


本当にありがとうございました。
子供ができたら聞かせたい。