20160820

ルールを変える思考法 / 川上量生

ルールを変える思考法


 余裕のある収益構造にできたときに、さらに健全な経営をしようと考えると、たいていはムダな経費を抑える方向に行きます。しかし、そこで“あそびの部分”がなくなれば、いいものは生まれにくくなる。ただのムダは、どこまでいってもムダですが、誰かが線引しながら、“有意義なムダ遣い”をしていくことも重要です。(p.52)

 説明できないものを探してビジネスを成功させるというのは、簡単なことではありまえsん。僕なりの考えで言えば、人間が理解できるか出来ないかのギリギリのところにあり、なおかつ微妙な説明がつかないようなところから、ヒット作は生まれると思います。僕は社内で「ギリギリせーづではなくギリギリアウトを狙え」とよく言います。むしろ「理屈ではやってはダメなこと」をやってょうが良いのです。(p.85)

 人はなぜ、わかりそうで、わからないものに惹かれるのか。生物の進化のプロセスから説明ができるんじゃないかと僕は想像しているのです。
 「情報処理」という観点からコンテンツを考えると、理解しやすいでしょう。(中略)
 人間は「わかりそうでわからないことが気になって興味を持つ」という本能を進化の過程で獲得したんじゃないか、それがコンテンツに興味を持つ源泉じゃないのかというのが、僕の仮説なのです。(p.91)

 わかりやすいというものは大衆性を帯び、低俗だとも分類されることになります。コンテンツに詳しい人にとっては、もはやありきたりのものにしか見えないからです。(p.95)

 そもそも、時計というものがなぜあるのか?僕なりの解釈でいえば、人と人が「同期」するための目的を知ることが、その理由だと思っています。
 なぜ同期するのかといえば、“集団の力”を発揮するためです。(p.190)

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