20120419
映画の記録 / ディナーラッシュ
ディナーラッシュ ボブ・ジラルディ
スマートな、素敵な映画でした。
NYトライベッカ、素敵な雰囲気の街のレストランでの一夜+の物語。
99分
この短い時間の間にレストランを舞台にさまざまなドラマが散りばめられています。
面白い。
― 美味しそうな新旧料理
― キッチンとホール
― 常連客と一見客
― 親子
― 夫婦
― 男と女
― 従業員とスタッフ
― オーナーと従業員
― 上司と部下
― 芸術家と夢見る新人
― 批評家
― マフィア
― イタリア系とアメリカ人
色々な要素がぶつかり合い、終演を迎えていきます。
レストランに限らず、飲食店はすべてを受け入れられる。
舞台になれる。
イタリアのピッツェリアで働かせてもらった時の混雑さをすごく思い出しました。
やはり、飲食業は楽しい。
20120323
本の記録 / 出口治明2
百年たっても後悔しない仕事のやり方 出口治明 ダイヤモンド社
前回も一度、ブログ(本の記録 / 出口治明)で紹介させていただいたライフネット生命・出口社長の著書です。
出口さんの講演に一度参加したことがあるのですが、その柔らかい人柄と芯の通った考えや(少し関西弁が入った)話し方に直ぐに引きこまれました。
今回の本も出口さんが語りかけてくるような言葉に、どんどんと引き込まれていきました。
自身の仕事に対する姿勢や、社員としての姿勢、対人関係、リーダーの姿勢、多くを学ばせて頂きました。
==
仕事をしていくうえで時間の大事さを説いています。以下のように、会議のルールを決めてしまうのはとても有効であると思いました。
また、 「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」について、慣例の部下が上司に対して行う行動について出口さんの考え方が書いてあります。
以下、自分で仕事をしていくうえで改めて重要だと思ったのでメモ。
リーダーについても述べています。
「楽しい会社に~」という最後の一文にこの時期に出会えたことに感謝します。楽しい会社をつくっていきます!
前回も一度、ブログ(本の記録 / 出口治明)で紹介させていただいたライフネット生命・出口社長の著書です。
出口さんの講演に一度参加したことがあるのですが、その柔らかい人柄と芯の通った考えや(少し関西弁が入った)話し方に直ぐに引きこまれました。
今回の本も出口さんが語りかけてくるような言葉に、どんどんと引き込まれていきました。
自身の仕事に対する姿勢や、社員としての姿勢、対人関係、リーダーの姿勢、多くを学ばせて頂きました。
==
仕事をしていくうえで時間の大事さを説いています。以下のように、会議のルールを決めてしまうのはとても有効であると思いました。
私は会議に使用する時間について、原則的に次のように決めています。報告のための会議には30分、意思決定のための会議は1時間 (p.15)
また、 「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」について、慣例の部下が上司に対して行う行動について出口さんの考え方が書いてあります。
どうも部下の側に多くのことが要求されているように思います。双方向になっていません。「ほうれんそう」を食べる必要があるのは、部下よりもむしろ上司の側にあると、私はつねづね考えています。
(中略)部下には部下の立場があって、それは上司から問いかけていったほうが早く理解できると思います。上司と部下という関係は仕事上の上下であってそれだけです。円滑に仕事を進めようと思ったら上から動くほうが良いのです。(p.51)
以下、自分で仕事をしていくうえで改めて重要だと思ったのでメモ。
整合性がとれているとは、きちんと全体像が存在し、それに対して各部分が食違(くいちが)っていないことです。部分にとっての最適の方針を指して、部分最適といいます。けれど、どんなに部分にとって最適な方針であっても、全体の方向に反するのであれば有害でしかありません。また、そのような部分最適を黙認してしまうと、全体方向そのものがあいまいになります。(p.138)
リーダーについても述べています。
(ドイツDGバンク)フラッハ副取締役はリーダーシップの条件として、次の三点を強調しました。
- 自分のなすべきことに明解なビジョンを持っていること。
- そのビジョンをスタッフに論理的に説明し、納得させる説得力をもっていること
- そのビジョンの実現に向けて、スタッフ全員のやる気を引き出し、その気分を持続させ、最後まで引っ張っていく統率力を持っていること (p.145)
考えてみると、生命保険については初めての若いマーケティグ・スタッフたちが、インターネットのお店で一所懸命やっているのを、「応援してやろう」とか「なんかおもしろそうじゃないか」とか、そういう流れが先のご夫婦をはじめ、お客さまの中にあるのではないだろうかと、私は考えました。(中略)私はリーダーシップの四つ目の条件として、お客さまやスタッフの共感性を引き出す力が、不可欠であることにその時に、気づいたわけです。少し変な日本語ですが、共感力と名づけました。(p.147)
自分が非力であったら誰よりも一所懸命に仕事をしろ、という点でした。(中略)共感力は、リーダーシップの大きな武器となり、実行力を支えます。共感力を呼び寄せるのは、自分の非力を正直に認め、そのうえ懸命に努力を重ねる姿勢であると思います。(p.148)
「経験の浅いパイロットは、異常事態が生じるとあわてて急降下を始めるなど、すぐになんらかの対策を実行し始めます。これはかえって危険です。経験を積んだパイロットは、異常事態の原因に確信が持てるまで何も行動せず、そのまま飛び続けます」(中略)ジェット旅客機におきるほどに、人命にかかわる危険性はなくても、日常の仕事の中でも問題が起きることは、しばしばあります。このような場合に大切なことは、何が起きたのかを出来る限り早く冷静にていねいに分析し、その分析が完全に終了するまでは動かないこと、あわてて予測をたてないこと、だと思います。責任感に裏付けられた強い意志を持って、動かずに状況把握について知恵を絞る。(p.150)
楽しい会社にしたいと思って行動せよ(p.170)
「楽しい会社に~」という最後の一文にこの時期に出会えたことに感謝します。楽しい会社をつくっていきます!
20120314
本の記録 / フィル・ロマーノ
外食の天才が教える発想の魔術 フィル・ロマーノ 日本経済社出版
5年ほど前に見た本を見なおしてみました。
時間制のタイムカードレコーダーを用いた課金制のレストランシステム、飲食業界のアイデアの出し方など勉強になることが多く紹介されています。
愛される店を作ること。
そのために何をしなければいけばいのか。
愛される店を作ること。
そのために何をしなければいけばいのか。
まさに、題名にあるような発想を魔術のように柔軟にしていかなければいけません。
==
p.12 同じもの、同じやり方、同じ味を、人は望まない。普通とは違うもの、新しいもの、見たことのないものを経験して、胸をときめかせたいと思っている。
p.27 創造性とは問題点を明らかにしたら、それを受け入れるのではなく解決する方法を見つけ出すことなのだ
p.29 私を動かす原動力となっている者は、成功の甘い香りではない。失敗することへの恐怖だ。だが、人とは違う新しいことを使用とするとき、失敗を恐れて思いとどまったことはない
p.46 よい出来事は向こうからやって来てくれるものではないということである。(中略)私は大学時代の仲間十数人やほかの友人にも何人か連絡を取って、「頼みがある。《ホリデーマガジン》の職部門担当の編集者に手紙を書いてくれないか。〈ロマーノズ300〉のことをほめて欲しいんだ」
p.47 少々強引な売り方をしても、それを支えるコンセプトがしっかりしていれば、決して損にはならない。
p.83 私が欲しいのは、意欲と情熱を持って仕事に取り組み、創意工夫を忘れない人材だ。私はその人がどんな生き方をしてきたかを見る。たとえば、きちんと学校に行き、一生懸命に勉強してきたかも一つの要素だ。家族を大事にしているか、また自分自身を大事にしているかも見極める。往々にしてその人の外見が多くを物語る。自己管理ができるかどうかがわかるからだ。自分のことを気にかけない人間が、他のことをどうやって気にかけられるだろう。ましてや、私のレストランを大切にしてくれるわけがない。
p.85 もっと美味しくしようと肉を一オンス(約30グラム)増やしたが、いきなり値段を引き上げたりしなかった。マクドナルドのクォーターパウンダーの値上げは裏切り行為だと肝に銘じていたからである。
p.125 レストランが成功する要素はなんだろうか。立地、立地、立地ではない。料理、料理、料理である。
p.153 成功の秘訣は、うまくいくアイデアと行かないアイデアを見極めることだけではない。そのアイデアがどれだけ幅広い顧客層に訴えるかを理解することも重要である。
20120214
映画の記録 / 四つのいのち
四つのいのち 監督:ミケランジェロ・フランマルティーノ
イタリア・カラブリア州、とある農村の映画。
おじいさん、動物、木、炭(エネルギー)。
人間を含めた、生命の循環を四つの象徴でえがいた物語。
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/4inochi/
ため息、生活音、動物の鳴き声、鈴の音、心臓音。隊列。かすかに聞こえる会話の喧騒。
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/4inochi/
ため息、生活音、動物の鳴き声、鈴の音、心臓音。隊列。かすかに聞こえる会話の喧騒。
会話がないかわりに、音が溢れ、ゆったりと断片的に時間が流れていきます。
事件もなく、起承転結もありませんが、その農村に根付く日常が淡々と収められています。
テーマについても素晴らしいのですが、カメラワークや風景の綺麗さに心奪われてしまいます。あ、あと、番犬の番犬ぶりや、ヤギの可愛さにも。
カラブリア、プーリア。
イタリアの「かかと」や「つまさき」部分。
工業化もせず、観光化もせず。
まだまだこんな風景が多く残っているんだろうな。
何度も言いますが、イタリアに無性に行きたいです。
20120209
映画の記録 / リストランテの夜
リストランテの夜 監督:スタンレー・トゥッチ.キャンベル・スコット
感動的な心温まる映画でした!
最近入院中だったヨメのリクエストでレストラン関係やイタリア関係の映画を多く見ていました。
その中でも、ベストといっていい映画です。
舞台はアメリカ。
イタリア移民の兄弟が経営する売り上げに伸び悩むレストラン。
職人気質で頑固なシェフの兄と、
アメリカでチャンスをつかみたい経営者兼サービスの弟が主人公です。
感情顕にする部分、議論好きな部分、ファミリーを大切にする部分、そしてイタリア伝統料理、随所にイタリアらしさが滲み出ており、イタリア好きにはたまりません。
温かさ、家族愛、そんなことを教えてもらった映画だったと思います。
またどのレストランでも問題になる、職人と経営者のやりとりも共感してしまいます。
伝統料理が前菜、プリモ、セコンドと順に出てくる映像を見ると、ガツンとしたイタリアンを無性に食べたくなります。
色々と賞もとっているんですね。
20120129
本の記録 / 絶対ブレない「軸」のつくり方
絶対ブレない「軸」のつくり方 南壮一郎 ダイヤモンド社
尊敬する経営者の方から、今起業準備中に読む本として教えて頂きました。
著者は外資系金融に勤務中から、スポーツビジネスへの憧れを捨てず、メジャーリーグの球団すべてに手紙を送ったり、飛び込みでスポーツエージェントへ行くなどの行動を起こしました。
それでも結果は実らず、退路を絶って会社をやめてフットサルコートの管理人なども経験していました。
悩みながらも、それまでの経験や出会いなどもあり、楽天球団設立時に三木谷社長に直接プレゼンをし、創業メンバーに抜擢されたのです!
この本により、「行動を起こすこと」の大切さを改めて感じました。
例えば尊敬する経営者の方に会うために連絡をすること、手紙を書くこと。
何も返答などなければ確かに落ち込むこともあるけれども、リスクはゼロ。
やるべきです(自戒も込めて)。
背中を強く押してくれる本でした。
===
コネや経験を持っていなくてもコンタクトを取ることはできる、人とつながっていくことはできるんだ、と実感することもできたのだ。(p.26)
ここで尻尾を巻いて帰っても、得るものは何も無い。でも、待つことで損をすることも何もないのだから、これはもう空気を読まず受付で居座り続けるしかない。(p.37)
エージェントに会う際に意識していたのは、自分の印象を相手にいかに残すかということ。何かがあったときに、「こいつに連絡しよう」と思わせなければならない。そのために必要なのが、自分に「キーワード」をつけること。額に、「私は何屋さん」という看板を掲げるのだ。(p.45)
だから恩返しもいらない。ただし、1つだけ君にお願いがある。いつか君のもとに、当時の君のような若者が会いたいといってきたら、時間が許す限り、ぜひその若者に君と話すチャンスを与えてあげてくれ。(p.74)
優先順位を決めるためにの究極の方法は、「捨てるものは捨てる」と決めること。新しいことを始めるならば、最初から100点満点を狙う必要はない。
まずは70点を目指すのだ。(p.86)
「自分で最初のアクションを起こす前に人に頼ってはいけない」(p.94)
自分を変えるための一番の方法は、「自分がなりたいと思える人」の近くにいること。(p.111)
もし心に秘めた夢があるのなら、口に出して語るべきだと思う。なぜなら、「夢を語って迷惑をする人はいない」から。もっと表にだせば、共感してくれる人も現れ、夢の実現度はぐっと上昇するだろう。(p.128)
そのキャッチコピーは「5秒」で言えるか?(p.144)
なお、相談してアドバイスをもらった後で大切なのは、相談相手にアドバイスを受けて行動した結果を定期的に報告するということ。頻繁に連絡をとる必要はないが、恩をしっかりと受け取り、感謝の気持ちをお伝えするために報告という形で返すこと。(p.180)
amazonの評価も高い
20120128
本の記録 / 宮本武蔵
司馬遼太郎、宮本武蔵も書いてたんですね。
やはり「バガボンド」の武蔵と比較しながら読んでしまいます。
![]() |
宮本武蔵(wikipedia参照) |
一風堂の河原成美氏も「一風堂 五輪書」においていくつか宮本武蔵の名言もあげています。
私のメモにも残っていました。
千(3年)の行を持って鍛と為し 万日(30年)の業をもって鍛と為す
剣術だけでなく、書や絵画にも偉大な作品を残している武蔵の言葉は力強い。
===
この当時の武者は意識して自分自身の伝説をつくろうとした。伝説はこういう奇行の砕片があつまってできあがるものであり、伝説がその武者を装飾し、ついにはそのものを栄達させてゆく。(p.28)
他のすべての兵法は人間能力の練磨、研ぎすましを目標としているとすれば、武蔵のそれは人
間の能力を改造しようとしていた。(p.35)
ともあれ、この時期の武蔵はちがう。彼は我が剣技を試さねばならず、剣名をあげねばならず、そのためには生死を賭けるべきであった。どの世界のどの分野の術者も、そういう時期があるのではないか。(p.43)
「小櫛(おぐし)のをしへ(教え)のこと」
というくだりがある。小櫛とは櫛のことである。「わが心に櫛をもて」と武蔵はいう。櫛をもって髪をすく。敵を知る場合もそうである。すく場合、毛の結ばれたあたりがすきにくにが、それをなんとかといてゆかねばならない、という。敵について不明の部分を残すなということであろう。(p.56)
試合は、おのれの実力よりも低く評価した相手とせねばならない。武蔵のころの牢人兵法者はすべてそうであり、兵法感覚の初動は相手へのねぶみであり、もし値踏んでなおかつ負けたときは自分の評価力不足と言えるであろう。(p.95)
他の家臣ならば愛情を持って考えてやらねばならないが、技術者は技術のみで世に立っている。技術が劣れば落命するのは当然であり、そこまで情を持って考えてやる必要はない、という意味であろう。
「小次郎も、そういうなさけを予がもてば、むしろ予に対して喜ぶまい」
と、忠興はいった。(p.157)
試合前に敵の姿は一度は見ておくべきである。そう思い、武蔵は山道をのぼっている。が、秘太刀を伝授する場所まで武蔵は見るつもりはない。その興もない。必要もない。更には他人の秘密を鼠賊(そぞく)のように偸(ぬす)み窺うことになり、武蔵にははばかる心があった。(p.164)
「身は気儘(きまま)にしておかねばならない」
と武蔵は言った。(中略)
人の目は好奇心だけのことである。武蔵の心境やいかに、いかなる準備をなすか、兵器(えもの)はどのような、というようなkとおを小うるさく観察しようとするであろう。それに対する神経のつかいかたで徒労してしまうが、そのうえそれが敵方にもれてしまってはどうにもならない。身を気儘にしておくというのはそういうことである。(p.175)
― 見切って撃つ
この見切りの兵法修行こそ眼目である、と武蔵はいうのである。
その間合いは一寸が理想である、と武蔵はいう。敵の太刀先から一寸を残す。「一寸あり」と見んぬく。(p.196)
「一つの技法、一つの道理を自分こそ見出しいたりとおもっておどろきかつよろこぶが、よくよく考えてみるとそれらについては先人がすでに道破している」(p.210)
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